●いのちの道
聖なる「老子」の5000文字。読む人によって、そのイメージを変える不思議なメッセージが込められた書です。何が私たちを生かしているのか。私たちの生命に法則的に働きかけるもの−。それを「老子」は「道」と呼び、現代の私たちにメッセージを送ります。作者:丸山瑛示 「いのちの道」より
▼2005年12月18日掲載
いのちのかけら

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私のいのちは君のいのちと同じもの。
私たちは同じいのちを共有して生きているんだね。
君も私も、いのちのかけらをひとつずつもらってね。
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 天地宇宙は永遠なるもの。そのなかにあって、いのちもまた永遠なるもの。
 人のいのちは自ら生まれたものではなく、だからこそ永遠に生きるんだ。そしてこのいのちの果てに生まれながら、すべてのいのちに先立ついのちこそが、この世界を開いたわけさ。
 だから一人ひとりが、そのいのちを大切に伝えないなら、初めのいのちもなかっただろうね。
 いのちを滅ぼす者は、いのちそのものによって滅ぼされることになる。だから、「道」を得て、そして自分自身のいのちを大切に守って生きていれば、人は永遠のいのちとひとつになれるってわけさ。
 いのちはこの宇宙のなかにあって、水や岩や空気などと一体のもの。いのちの形はさまざまに変化しながら、あるものへと近づき、そのあるものとは、この宇宙の始まりからあって私たちを導いているんだよ。
 いのちにとって、時間など壁にはならない。「道」にしたがえば、そのいのちひとつひとつになれるからね。私がどうしてここにいるかといえば、まさにそのようにしてなんだよ。
 私のいのちは君のいのちと同じもの。私たちは同じいのちを共有して生きているんだ。君も私も、いのちのかけらをひとつずつもらってね。だからこそ、いのちを大切にしなさい。このいのちは科学的な知識によってのみ生きるんではないんだよ。
 「道」は人の知識の届かない闇のなかにあって、その闇のなかでは意識そのものが「道」とひとつのもの。だから、いのちそのものの私にとっては、過去も未来も、何の制約にもならないわけだよ。 

過去の掲載
絶えないもの 2005年10月23日掲載
天地自然 2005年 8月 6日掲載
空っぽの器 2005年 2月26 日掲載
空の星 2004年12月11日掲載
美しいもの 2004年 9月20日掲載
2004年6月6日掲載
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