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勇気と節操をもっている人たちは、
ほかの人たちからみると、
いつだって非常にきみのわるいものさ。
(ヘッセ)
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『考えるヒント』
◇ 勇気とはなんだろうか。
私は、勇気を「リスクを伴うにもかかわらず、ある状況から抜け出そうとする気持ち」と定義してみたい。
たとえば、電車の中で座っている私の前に老人が立った時を想像してみよう。私は立って席を譲ろうと思うが、二つのことを考えてなかなか席が譲れない。
一つは、席を譲ろうと立った時、この老人は素直に席に座ってくれるのかという不安。もし、「結構です」と言われたら、「いやいやそんなこと言わずにどうぞ」と言いながら、押し問答のようなことになってしまう。こんなに恥ずかしいことはない!
もう一つは、周りの人たちからどう評価されるか分からない不安(まあこの場合はどう評価されてもあまり人生に影響はないが。周りから目立つということに尽きると思うが)。
このような心の葛藤から抜け出して、自分の既得権(これが実は最大のリスクかもしれないが)を放棄してまで老人に席を譲るという善行を実行するのが勇気なのである。
◇ 節操とはなんだろうか。
私は(よく節操がないといわれるが、自分なりにもっていて誰も気付かないだけなのだが)、節操を「自分が享受できるメリットをある程度のレベルで制限して限度を越えないこと」と定義してみたい。
そう考えてみると、「勇気」と「節操」に共通しているものは、「自分の既得権・メリット」を犠牲にして何か行なうことであると分かる。だから周囲は、気味悪く思うのかもしれない。
◇ 勇気や節操を大切にしよう。
気味悪く思われるのが宿命だと思えば、気が楽だ。状況変革を踏み出す勇気を持とう。
たとえ、周りから気味悪がられても。
作者:中土井鉄信
(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)
HPアドレス:http://www.management-brain.co.jp/
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