適切な学校のIT化
〜「学校の情報化」は間違っていないか〜 |
「学校の情報化」は教育界の大きな課題・話題になっている。文部省も平成13年度予算に、300億円近い金額を計上しており、校内LANやインターネットの接続環境を整えることを目的としている。取材などで学校や行政に行くと、通信関係の営業マンが頻繁に出入りしている。それ自体は不思議なことではない。だが、驚かされるのは企業が学校や行政に提案しているシステムが、恐ろしく高価で複雑なことである。「便利」の名の下に「これもできる・あれもできる」と付加価値を付けて学校や行政に提案をしている。
小学校や中学校で本当にこれらの高機能を使えるのか疑問である。学校のために高度な情報システムが必要なのか、高度な情報システムを売り込むために学校が必要なのかわからなくなっているのではないか。
身近な所に目を転じて、自分が使っている携帯電話の機能を見てみると、使われてない機能がたくさんある事に気がついた。アラーム設定や待機スクリーン表示、イルミネーション設定などなど、一度も使ったことがない機能が実に沢山あるのだ。
学校の過度な情報化も、この携帯電話と似ているのではないか。過度な情報化は税金の無駄遣いに他ならない。ただ闇雲に企業任せで学校の情報化を進めて良いはずは無い。学校にコストが低く安全な教育環境を提供することを、企業も学校も真剣に考える時期に来ている。
今、学校に伺うと、一度も使われた形跡がないCDソフトが埃をかぶったままおかれているのを目にする。使われないハイテクを学校に持ち込み、過剰な設備投資を要求する企業に監視の目を光らせる組織を早急に立ち上げるべきである。(11/8社説)
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