一押し
▼2006年8月14日掲載
世界に一つ「マイ耳かき」
「気持ちよくて、思わず声がでてしまう」という道具とは何だと思いますか。答えは耳かき。店内に書かれている宣伝文句の通り、思わず「気持ちいい」といいたくなるような絶品の耳かきを作っている。
 それはそのはず。この店ではすべて注文する客の体形に合わせて耳かきを作ってくれる。いわば世界にたった一つしかない花ではなく、耳かきというわけだ。
 店主の足立勝晃さん(70)は伝統工芸茶道具指物師。その技と長年の勘で、客をみただけで、其の人にピタリとあった耳かきを仕上げてしまう。県内外から郵送で送られてくる注文書にも「体形は×××」と必ず書かれている。もちろん本業は茶道具だが、茶道具の客らにサービスとして耳かきを作りプレゼントしたところ、これが評判になり、いつのまにか“人気商品”になってしまった。芸能界でも愛用者は多いという。
 耳かきの材料は、茶道具の茶杓と同じいろりの天井などに使われていたすす竹。これを一定の大きさにナイフで切り、先の部分を火であぶりながらゆっくり曲げて耳かきの原型を作る。さらに客の体形に応じで先端部分をナイフで削りながら先端の大きさなどを調整する。
 思わず取材のついでに“マイ耳かき”を注文。足立さんの指導に従って「先端より7、8センチのところを握り、曲がりを下向きにして『カサッ』と音がしたら曲がりを上に向け壁を静かにかき出すように」。1本1000円。ぜひお勧めです。

   足立商店▽所在地=日光市上鉢石町1013 電話0288-50-1511
          営業時間=午前10〜午後6時、不定休
         ▽主な商品=茶杓、香合、風炉先、道具類入箱、あけびつる籠、
                  耳かきなど竹工芸品、手作り七味唐辛子

   関連記事はこちら 

(2006/6/1 産経新聞)
記事・画像等を無断で転載することはできません。
このページへのご意見・ご要望は kyoiku@sainokuni.ne.jp ▲トップページ