●教育版人生相談
現在試行中の『総合的な学習の時間』の学習をどう組み立てるか。中学校での『総合』の進め方を現職中学校長が自校での取り組みを中心に紹介。
▼2002年1月31日掲載
「校務分掌を適正化したい」
 現在、私が勤務している小学校は、かつて1000人近い児童を抱えた大規模校でした。ところが、児童数の急減で、現在は、約半分の規模になってしまったのです。

 しかし、校務分掌の数は以前と変わりありません。本来ならば、学校の実態にあった分掌組織に組み替えてゆくべきだと思うのですが、管理職の先生方は、なかなか着手しようとはなさいません。

 今後、校務分掌の適正化を、どのように進めていったらよいか教えて下さい。(39歳・小学校教務主任)

 ご質問のような学校がかなりあることは残念に思います。しかし、教務主任の方が「変えなければ」と思っているだけでも救われます。これからの管理職は更なるリーダーシップが問われますので、積極的に進言して欲しいと願うばかりです。

 折しも平成14年度からは週5日制になり、地域に開かれた学校が更に求められます。PTA組織も県段階から新しい時代に対応して動いていますから、各学校でも校務分掌の手直しをしなければ、活発な学校運営はできません。2学期中頃から、新年度への計画に入りましょう。管理職に対して「新年度に向けての校務分掌案を作成してみますからご指導頂けますか」と、働きかけることをお勧めします。この作業の途中で、時々持参して指導を仰げば、校長も教頭も考えを出してきます。口には出さなくとも、感謝されること間違いなしです。

 それでも動こうとしない場合は、先進校や近隣校から参考資料を取り寄せて、取りあえず、原案作りをしてみることです。その際の配慮事項は次のことです。

1.今まで細分化し過ぎた分掌を合体させたりした場合は、教職員用だけでも、元の形は何だったのかを( )内に記しておくと迷いません。教職員の転出入のある4月から活用させるのですから、異動者にも理解できる表示が必要になりますね。

2.学校の特色が生かされた分掌が必要となります。例えば、情報教育や学校教育相談部などは欠かせない部ですが、サクラソウとかホタル担当の部などは、その学校の特色を維持していくためにも、必要とされる部になりますので設置したいものです。

3.一人一人を生かす適材適所の分掌作りを心して展開して欲しいです。

 中には、自信が無さそうにしている人や大規模校から転任して来た人の中には遠慮がち、または逃げ腰の人もいますが、割り当ててお願いしてみると、見違えるような活躍をする人もいます。

 誰でも認められれば、プライドにかけて底力を出してくれるものです。

 私の経験でも、9割の人は頑張ってくれました。そのためにも、一人一人の教職員の特技を知り、その人が生き生きと活躍できる場を作ることが、管理職の役目と考えます。その学校で実力を付けた教職員は、他校に異動しても頑張ってくれるものです。  (貴)
過去の掲載
「教員の活字離れを防ぐには」 (2002年1月15日掲載)
「新任教師の教育係がいない」 (2001年12月20日掲載)
「サポート校はどんな学校?」 (2001年12月5日掲載)
「『総合』で小学校の英語教育」 (2001年11月16日掲載)
「過敏な保護者への対応」 (2001年11月7日掲載)
「技術科での情報教育は?」 (2001年10月22日掲載)
「PTAの研修旅行に悩み」 (2001年10月5日掲載)
「五日制前に保護者の理解を」 (2001年9月19日掲載)
「指導要領の法的根拠は?」 (2001年9月6日掲載)
「教員と事務職員との連携」 (2001年8月21日掲載)
「1年のまとめとして」 (2001年8月1日掲載)
「本校の実践から」 (2001年7月6日掲載)
「続・調べ学習」 (2001年6月19日掲載)
「調べ学習」 (2001年6月7日掲載)
「『総合的な学習』の例として(本校の発表から)」 (2001年5月21日掲載)
「本校の研究発表会・続き」 (2001年5月7日掲載)
「本校の研究発表会」 (2001年4月11日掲載)
「筑波大附属中の「総合」」 (2001年3月13日掲載)
「ウィルス浸入事件の顛末」 (2001年2月5日掲載)
「総合的な学習の意味」 (2000年12月20日掲載)
「ミュージアム教育」 (2000年11月27日掲載)
「総合的な学習を始める」 (2000年10月30日掲載)
「総合的な学習の全体計画」 (2000年9月22日掲載)
「TIMSSから考える」 (2000年9月5日掲載)
「総合的な学習はいつ創られたか」 (2000年8月25日掲載)
クロスカリキュラムと出会う埼玉県蕨市立第二中学校校長 山本 格 (2000年8月9日掲載)
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